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【百貨店に定休日がなく飲食店に定休日がある】違和感持つのは変?

平松宏之さん創業の「ひらまつグループレストラン」や三國清三さん率いる「ミクニグループレストラン」では毎週定休日があります。中には定休日が週2日のお店もあります。

百貨店は今では殆ど定休日がなくなりました。大丸は元日を除いて年中無休です。飲食店に定休日があり、百貨店に定休日がない、このことに違和感を持ってしまう私は変でしょうか?

就職人気ランキングでは飲食業より小売業が上位のはず

大学生の就職人気ランキングの上位は銀行、保険、証券、総合商社、メーカーなどが占めます。小売業がくることは殆どありません。でも小売業は飲食業より人気はあります。

人気がないと良い人材が集まりません。私たちは給与など社員の待遇が良い業界、優秀な人材が集まる業界を上位に位置づけ、労働時間が長いのに給与が低く、福利厚生も良くない業界を下に見てしまいます。金融、メーカーを上位に、その下に小売業、更にその下に飲食というようにランク付けしています。これが現実と思います。

金融やメーカーに比べて、小売業や飲食業に優秀な人材が集まらない理由の1つに土日出勤があります。小売業や飲食業は休日が稼ぎ時なので、土日は殆ど休めません。学生時代の仲間、友人と一緒に遊べなくなることも不人気の理由です。

飲食業が小売業より人気がない理由は徒弟制度と勤務時間にあると思います。飲食店の主な仕事は調理する、そして料理をお客様のところに運び、おもてなしをすることです。調理の修行の世界はまだまだ封建的で理不尽なことも多く、給与も低いです。勤務時間は長く夜間にも及び、立ちっ放しなので肉体的にもキツイです。

金融業は小売業より人気があり、小売業は飲食業より人気がある。ここで一つの疑問が湧きました。

百貨店も定休日を増やして人材を集めなければ生き残れない

飲食業より人気のある小売業の方が従業員の待遇は良いはずだと思うのが普通です。それがそうでもないのです。待遇は給与だけでなく、休日の日数、1日の労働時間もあります。疑問を抱いたのは定休日についてです。

定休日がある飲食店があります。「ひらまつ」や「ミクニ」(敬称略)で食事の予約をしようとホームページを見ると、定休日が明記されています。片や、百貨店では定休日は殆どないと言って良いような状況です。

大丸梅田店のホームページを見ると、「元日を除き、休まず営業いたします。」とあります。伊勢丹新宿店のホームページには、「連日休まず営業いたします。」とあります。

お店の定休日は個人の休みとは全然違う

定休日がなくても社員一人ひとりの休日は確保されています。百貨店は大企業ですから、週に2日の休みがあり、連続休暇もあります。個人は休みでも、勤務している会社が営業をしているとなると、仕事が気になり、休んだ気がしない人もいます。やり残した仕事をするため、ちょっとだけ顔を出すこともあるかも知れません。

その点、定休日は違います。会社が休みですから、当然お店は開いてません。会社で仕事をしている人は誰もいません。何らかのトラブルが発生して、急遽出社しなければならないということもまずありません。同じ休むのでも精神的には随分違います。

職場の仲間全員でレクリエーションを楽しんだり、休日の前日、仕事を終えてから1泊の旅行に行くなど、ストレスの発散もできます。

「三越伊勢丹」の百分の一の「ひらまつ」ができているのに

定休日を一部の飲食店が設けているのに、大企業の百貨店ではできていません。小売業界が金融のように優秀な人材を集めようとしたら、待遇面の改善は必須と思います。従業員を大切に思う気持ちがあれば、給与と共に定休日も増やす方向になるのではと思いますが、大西洋前社長のような方は少数派なのでしょう。他社が追随する動きは今のところありません。

株式会社ひらまつは東証一部上場企業で年商118億円、従業員数693名の大企業ですから、毎週定休日は当たり前とも思いますが、三越伊勢丹の年商は1兆2千億円です。年商だけ見ると100分の1です。なのに毎週定休日を設けることができています。

「ひらまつ」が流石とも言えるのですが、百貨店がおかしいのではないでしょうか。昔の様に毎週定休日を設けたとしても、売り上げはそんなに落ちないと思いますよ。

Monologue

そう言われてみると、百貨店もコンビニと同様、年中無休のように思っていますね。いつ行ってもだいたい開いてます。伊勢丹と銀座三越に10時過ぎに行ったことがあって、開店時間が10時半なので、少し待ちました。そうすると開店直後に入ることになります。いちいち挨拶されるのが少し恥ずかしいです。黙って放っておいて欲しいんですけど、そうもいかないのでしょうね。
それは良いとして、買う側はいつも開いていると便利ですけれど、働く人たちは大変ですよね。全員が一斉に休む日をもっと増やしても良いのではないでしょうか。やるべきことをやっていれば、売り上げは下がらないような気もしますが。