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高齢者の運転事故って本当に多いの?

私たちは高齢者の運転事故が多発していると信じていますが、これは盛んに報道されているからです。果たして本当なのでしょうか。一部のジャーナリストは政府や自動車メーカーの思惑があるのではと推測しています。自動ブレーキを普及させて事故を減らしたい、新車の販売台数を伸ばしたいからではないかと。

メーカーが売りたいというのはもちろんあるでしょうが、政府も2020年の東京オリンピックまでに自動ブレーキと自動運転を備えた新車を普及させて日本のメーカーが世界にアピールできるようにしたいというのです。

「高齢者の運転事故多発のニュース」の真実は果たしてどうなのでしょう。私も高齢者の仲間として、運転を続けている身として、とても気になります。

高齢運転者が関与した交通事故

警視庁が発表している統計によると、高齢運転者(65歳以上)の占める割合は以下のように推移しております。

平成18年 74,287件 11.6%
平成19年 68,603件 13.1%
平成20年 61,525件 14.1%
平成21年 56,358件 15.3%
平成22年 55,013件 15.9%
平成23年 51,477件 16.4%
平成24年 47,429件 17.3%
平成25年 42,041件 19.2%
平成26年 37,184件 20.4%
平成27年 34,274件 21.5%

団塊の世代は昭和22~24年(1947~1949年)生まれです。この人たちが65歳になったのは2012年、2013年、2014年です。つまり、平成24年、25年、26年で、24年から65歳以上の人たちがどんどん増えてきているのです。全人口に占める割合は当然増えてきますし、交通事故やら他のことでも割合が増えてくるのは当たり前の話です。昭和25年、26年も他に比べると多いでしょう。

高齢者の全人口に占める割合

高齢者(65歳以上)の全人口に占める割合はどの程度なのでしょう。年別にみていきます。平成17年以降は20%を超えています。

平成17年 20.2%
平成22年 23.0%
平成25年 25.1%
平成26年 26.0%
平成27年 26.7%
平成28年 27.3%

高齢者の運転中に起こした交通事故に占める割合と全人口に占める割合を比較すると、他の年齢層の方より事故を起こす確率は少ないことが明白です。高齢の方の中には免許証を返上したり、車を運転しない人も多いでしょうから、差し引いてみないとならないかも知れませんが、全ての年齢別で分析するべきですね。

交通事故の割合 全人口の割合
平成22年 15.9% 23.0%
平成25年 19.2% 25.1%
平成26年 20.4% 26.0%
平成27年 21.5% 26.7%